介護予防~うつ・衛生~
うつ病も認知症と症状が似ていることがありますので注意が必要です。
症状として「忘れっぽくなったり、精神的に閉じこもってしまったり」することがあります。
注意力の低下や無関心が関係しております。
物事を記憶にする段階で、注意力や関心が無ければ記憶にすることはできません。
ゆえに忘れっぽい症状になるのです。
⇒こういった方は抗うつ材の投与で驚くほど改善することがあります。
今のストレス社会の中で、ちょっと気持ちがうつうつとして物事を悲観的に考えてしまう人はいらっしゃいますか?
そういった人が8人に1人くらい、うつ病の人は約100万人いるのではといわれております。
うつ病は、脳内でセロトニンなどの神経伝達物質が不足するために起こるといわれております。
このセロトニンという物質はプラスの感情によって分泌されます。
たとえば、美しいものを見て感動したり、
おいしい料理を食べて感激したりするときにセロトニンは分泌されます。
人生を楽しんでいない男性は楽しんでいる男性と比べて脳卒中や心筋梗塞、
狭心症による死亡率が2倍程度も高まるそうです。男性はもっと人生を楽しみましょう。
ちなみに女性にはセロトニンと同様、オキシトシンという幸せホルモンが脳内に分泌され(赤ちゃんに授乳する時)、
感染症予防やストレス緩和、生きる力になるといわれております。
ただ、男性でも相手の身になって何かしている時にオキシトシンが出ることがわかってきました。
今、日本で元気に生きていくためにはちょっとした事にも感動して、
人のために少しでも何かしてあげることが大事になってきております。
人は一人では生きていけません。人々が良い関係を築いている地域や職場、家庭などの共同体が周囲にできると、
自分がピンチになったときに助けてもらえる。年を取ることも怖くなくなります。
その代り、ほんの少しでいいから誰かの為に汗をかこうと思うことが大事です。
コラム2 HDLとLDLコレステロールについて
調味料や油の表面に書いてあるHDLやLDL・・・コレステロールのことですが、一般的に
・HDLは善玉コレステロール
・LDLは悪玉コレステロール
といわれておりますね。善玉コレステロールは体内のコレステロールを回収するはたらきがあり、
悪玉は過剰に増加しますと血管内にとどまり、動脈硬化を引き起こす要因となってしまいます。
ただコレステロールは体にとって必要な成分ですので、悪玉コレステロールも必要なのです。
HDLとLDLの比率が1:2というのが理想的な数値です。
正常な数値になるように食生活を見直してみたり、
適度な運動をしたり一日三食など生活習慣を見直してみるのがよいかと思います。
じつは運動より食生活の方が大事です!運動三割食事七割と言います。
コレステロールを下げる食品として青魚(さんま、いわし、さば)があります。
DHAやEPAといった成分がコレステロールを下げ、動脈硬化を予防すると大変評判になっております。
老眼や白内障にも効果があるといわれております。
豆腐、納豆、ゆば、きな粉などの大豆たんぱくはコレステロールの吸収を抑える働きがあります。
厚生労働省はDHAとEPAを一日一グラムとることを推奨しております。以下におおよその目安を載せました。
・真いわし・・・およそ77グラム
・まだい・・・およそ164グラム
・くろまぐろ 赤身・・・833グラム
・くろまぐろ とろ・・・31グラム
・銀鮭(輸入品)・・・83グラム
・もどりがつお・・・103グラム
また、DHAが物忘れや認知症の予防に効果がみられることを、島根大学医学部が臨床研究で実証したそうです。
DHA、EPAにはさまざまな良いことが期待できそうです(2010年2月12日、島根大学ホームページより)。
DHAの接種+運動で効果がさらに上がるといわれておりますので、適度な運動も行いましょう。
また、喫煙は悪玉コレステロールの増加を招くだけではなく、血管を収縮させる作用がありますので、
デメリットを考えると禁煙したほうがよろしいかと思います。
さらに腰椎の椎間板は周辺の血管から栄養を得てますが、
喫煙により血流が悪くなることで椎間板に亀裂や空洞が生じ軟骨が外に飛び出して
周囲の神経を圧迫し腰痛につながる可能性も指摘されております。
お酒についても「百薬の長」のことわざがあるように、
飲みすぎないようにしていかれればと思います。
口腔編
口はいろいろな働きがあります。
・呼吸する
・食べる
・味を感じる
・発音する(話す)
とくに「食べる」機能は
- 食べ物をかむ
- 噛み砕く
- 飲み込む
運動があり、この運動は一連の動作として無意識のうちに行われています。
どこかの機能がひとつだけ低下することは少なく、全体的に低下する傾向にあります。
食べ物を噛むのは、あごを動かす筋肉です。
唇は物を入れ、頬は噛む機能を補助し、舌は味を感じたり食物を喉奥へ運びます。
「噛む」(そしゃくする)ということはとても重要なことで、硬いものが食べられなくなると
口の機能が低下⇒噛めない⇒軟らかいものを食べる⇒口の機能が低下・・・(乾パンが食べられるかどうかがボーダーラインです)
の繰り返しとなり、その結果食欲の低下を招きます。
そしゃく能力が減退すると脱水や栄養障害、気道感染の危険性も上がります。
また、食べる姿勢も重要です。
椅子に座る理想の姿勢は
・顎を引いている
・腰、ひざ、足の関節が90°である
であり、
猫背では呼吸がしにくいし、腰に負担がかかります。
顎を引きすぎていると飲み込みづらいし呼吸もしにくいです。
猫背の方には胸開き運動(10秒×2~3回)を行いましょう。
噛むことの大切さ
人間は体重の2~3倍の力で噛んでおります。
では、「噛む」ことの効果はどのようなものがありますでしょうか?
- 顎を発達させ、歯を丈夫にする
- 噛み砕くことで消化を助ける
- 唾液の分泌を良くする
- 大脳を刺激し、認知症を予防する
- 集中力を高め、同時にストレスを緩和する
特に、「唾液」は口の中を清潔に保ち、虫歯や歯周病、胃がんを予防する効果があります。
よく噛むことで満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防ぎます。
さらに消化酵素がたくさん出て消化を助けます。
脳細胞も活性化され、認知症の予防にも役立ちます。
最近の研究では歯周病菌が、血流に乗って心臓に行き動脈硬化や
細菌性心内膜炎を引き起こす可能性が指摘されております。
口の中が汚いことで歯周病菌が肺に行くと誤嚥性肺炎にかかりやすくなります。
早産のリスクも7倍に、低体重児出産率も跳ね上がります。
さらに、歯周病(糖尿病)にかかると糖尿病(歯周病)にかかりやすくなります。
※他人のたばこの煙を吸う受動喫煙をしている男性は、喫煙者と同程度、
歯周病になる危険が高まるとする研究結果を国立がん研究センターと東京医科歯科大グループがまとめました。
「ニコチン」は歯周病の原因となる細菌の発育を促すそうです。
喫煙の際は周囲に配慮しましょう。
お口の中を清潔に
口の中を清潔に保つことは、以下の防止につながります。
・全身的な免疫機能の低下
・嚥下能力の低下
・咳反射(咳をして異物を外へ出す)の低下
・口腔内細菌の誤嚥(ごえん)による誤嚥性肺炎のリスクが高くなる
また、歯周病の中にはインフルエンザ菌を定着しやすくするものもあります。
しっかりケアしない人はケアしている人に比べて8倍インフルエンザにかかりやすいデータもあるほどです。
毎日のしっかりとしたブラッシングとお口の筋肉を鍛えることで、口腔機能低下の予防をしましょう。
お口の中には人体で一番細菌が多いといわれております。
歯垢(しこう)はバクテリア=プラークのことで、細菌です。バクテリアとその排泄物が歯垢で、
細菌が死んで石灰化したものが歯石です。
少しの歯垢なら唾液が流してくれるようになっております。口臭はバクテリアのおならです。
そんなバクテリアはある程度人体に必要なものでして、口腔内にバクテリアがないとカビが生えてしまいます。
そんなバクテリアは白砂糖が大好き!。バクテリアが増えすぎると歯周病の危険性が上がります。
お口の体操
機能低下の予防として、以下の体操を行ってみましょう。
- 深呼吸・・・食べたものの逆流を防ぐ
- 指の運動・・・ブラッシング能力を高める
- 首の運動・・・飲み込みをスムーズにする
- 肩の運動・・・首周辺の筋肉をほぐす
- 口の開閉・・・顎周りの筋肉を鍛える。{あ、え、い、お、う}
- 早口言葉・・・舌の細かい動きや嚥下能力の向上
早口言葉、いくつ言えそうでしょうか??
お口の体操のひとつとしてお試しください。
生麦生米生卵
赤パジャマ黄パジャマ茶パジャマ
青巻紙赤巻紙黄巻紙
除雪車除雪作業中
隣の客はよく柿食う客だ
この釘はひきぬきにくい釘だ
貨客船の旅客
不幸な夫婦は古い服
かえるぴょこぴょこ3(み)ぴょこぴょこ あわせてぴょこぴょこ6(む)ぴょこぴょこ